ブリーフセラピーのエッセンスその1

ブリーフセラピーとは和訳では短期療法と言い「短期に効果がでる療法」という意味です。

広義の家族療法であり、効率的で効果的なセラピーを目指ざしています。

問題を解消するために、過去についての意味に変化を与え、未来に焦点を

当てていく・・・問題解決の手法なのです。

天才的な臨床家ミルトン・エリクソンが技法的な父、

世界的文化人類学者グレゴリー・ベイトソンが理論的な父ですが、

のちに沢山の方々が研究し、沢山のモデルがあり、現在も、よりシンプルで、効果的で、

負担の少ないセラピーとして発展し続けています。

 

私はこれまでたくさんの心理療法を学んできました。きっかけは長男の不登校です。
小学1年生で学校に行けなくなった彼は、体中に蕁麻疹がでて、毎朝頭痛、胸痛、腹痛で泣いて、
暴れるため、朝が来るのが苦痛でした。

いったい何が原因だったのか、原因が解れば、何か変わるのではないか。

けれど本当の原因なんて子ども自身にもわからないのです。

そんなことをしている間にどんどん月日は過ぎてゆきます。

家族との意思疎通もうまくいかなくなり、イライラはつのり、
知り合いに出会うのも怖くて外にも出られず、孤立無援・・・そんな状態になりました。

このままでは家族も崩壊し、子供も私も病気になってしまう・・・。

「今までのやり方ではうまくいかない」これだけははっきりしていました。

ではどうしたらいいのでしょう。ネットで毎晩たくさんの情報を集めました。

その中で私が一番救われたのが、「原因探しはしない」ブリーフセラピーの考え方でした。

 

エッセンスその1 「リフレーミングにより、問題や過去の枠組みを変えて行く」

 

私は、「彼の不登校」は私の子育ての失敗だとか、彼の発達上の問題だとか
色々考えて悲観的になっていたけれど、勉強する中で

「過去は関係ない、新しい未来を再構築する」と教わりました。

そんなことでうまくいくのかと、半分疑いながらも、私は

「彼の不登校は、彼や家族とのそれまでの関係を見直し、より良いものにするチャンス」
とリフレーミングする事で問題を肯定的に捉え、今後の対応の仕方を変えていくことが出来ました。
そして学校に行かせることが目標ではなく、まず彼とのより良い関係をもう一度築き治そう。
これが第一目標になりました。(ウェルフォームドゴール)

そしてここから沢山のブリーフセラピーのエッセンスを利用し、彼と私の中に「新しい枠組み」を再構築し
「輝く側面」を沢山手に入れた彼は、再登校を果たしていくのです。

 

リフレーミング:問題や事象を、別の角度から見ることでそれまでの枠組みを外し、
新しい見方をすることです。人の持っているフレームが変わることで、その感情や、
言動にも連鎖的に変化が生じるのです。

 

どんな「問題」の中にも「良い面」は隠れているのです。リフレーミングでその問題の「良い面」を表に出すと、自分だけでなく、周囲の人にも良い変化が現れるのです。

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