ブリーフセラピーのエッセンス その2

前回のリフレーミングの説明で、どんな「問題」の中にも「良い面」は隠れていて、
リフレーミングでその問題の「良い面」を表に出す(フレームを変える)と、自分だけでなく、
周囲の人にも良い変化が現れる という考え方を書きましたが、それはベイトソンのシステム論、
コミュニケーション理論に基づいています。

 

たとえば、夏に山で遭難したとします。
「水筒に水が半分しかない」と考える人は仲間には水を分け与えず、盗られないうちに一人で飲んでしまい、
仲間内で疑心暗鬼になります。一方「水筒に水が半分もある」と考える人は、
仲間と一口ずつ分け合って飲むことで信頼が深まり、助け合って目的を達成しようとする協力体制が
できるでしょう。

このように、「水筒の水が半分」という状況も、考え方次第で本人や周りの人の状況まで変化していくのです。

 

人はコミュニケーションしないではいられない存在です。
「問題」をどう捉えたか、言葉だけでなく、表情や態度、そしてたとえ無言でもメッセージは送られ、
人は影響を受けているのです。
無言の圧力なんていうのもあれば、あの人がいるだけで柔らかな空気が流れるね~なんてこともありますね。

 

そして出来事(問題)は多面的なもので、良いも悪いもありません。
それを決めているのはあなたがこれまで生きてきた体験を通して作られた「心の枠組み」なのです。
実はこの枠組みがあなたの人生を意味づけします。
これをすこ~し多面的に見ることができれば、あなたの柔軟性、可能性を高め、
行き詰った状況から抜け出すことにとても役に立ちます。

 

友人同士でリフレーミングをやってみましょう。

コツは、相手が「問題だと思っている自分のこと」を「よかったやん、だって…」

と考えてみることです。こう言えば、脳は「良い面」を探し始めます。

物事を肯定的に捉えることが出来ると、自分の感情も変わり、対処できるようになります。

出来事 今の枠組み リフレーミングすると
仕事で

失敗した。

 

いつも失敗する

すぐに落ち込む

自分がいやになる

いつもチャレンジしている証拠

責任感が強いから落ちこむんだ

また違う方法を試すことが出来る

 

もしあなたが何かの出来事で落ち込んでいるとするなら、それは「問題の捉え方」=「自分の枠組み」で落ち込んでいるということなのです。問題は必ず多面的です。「この出来事には、他にどんな良い意味があるのか」を考える癖をつけたらもうこっちのもの(^O^)。

リフレーミングとは、問題の陰に隠れたあなたの輝く側面を見つける方法なのです。

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