幸福ホルモン「オキシトシン」
今回は、誰でも生まれつき備えている幸福ホルモン「オキシトシン」
そして「レジリエンス」について、紹介したいと思います。
レジリエンスとは、ストレスフルな状況でもしなやかに適応して回復していく力の事です。
そもそも皆さんは、ストレスは悪いもの、という認識を持っていませんか?
そうですよね、ストレスのせいで体があちこち悪くなったり、もちろん心の具合も悪くなったり。
ところが本来は、ストレスは生きていく上で必要な「味方」なのです。なぜなのでしょうか。
古来人は自然の中で危険(ストレッサー)と隣り合わせで生きていました。
危険を察知すると人はストレスを感じ、アドレナリンをはじめとする色々なホルモンを出すことで、
集中力、記憶力、筋力、発想力が発現し、危険を乗り越えてきたからです。
俗にいう「火事場の馬鹿力」ですね。
ドキドキして発汗するのは、このホルモンが出ている証拠なんです。
ホルモンが私に力を与えてくれている、と考えていいのです。
ところが問題はそれが長期間続くことなんですね。
今回のコロナ問題も長期化し、人によってはストレス状態が長くなってきました。
この状態が続くとどうなるのでしょう。
良いホルモンたちは、出尽くして途切れる、または多く出過ぎて身体を攻撃し始めたり、
イライラしたり、怒りの感情が出るなどの悪影響が出始めるのです。
これが多くの人を苦しめているのです。
だから人はストレス状態が長期化しないように調整する必要があります。
そして、なんとそうならないように調整するホルモンも生まれつき備えているのですよ。
それが幸福ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」です。
子供を産んだことのある方は聞いたことがあるかもしれませんね。
「オキシトシン」は赤ちゃんを産むとき、授乳する時に出るホルモンで、
愛情・信頼ホルモンとも呼ばれます。人はストレス状態が長く続くとき
「オキシトシン」が分泌されるような行動をすれば、ストレスが緩和され、
安らぎが得られ、回復力が増すのだそうです。
では、積極的に「オキシトシン」を出すにはどんな行動が良いのでしょうか。
3つ紹介します。
一つ目は、趣味や好きなことなど、ゆったりした自分の時間を持つこと(リラックスすること)
好きな音楽を聴いたり、好きな食べ物を食べるとき、オキシトシンが出ているのですそうです。
二つ目は、人とふれあうこと。
ハグ、マッサージ、タッチなどスキンシップが一番効果的ですが、
友人との会話や、顔見知りの人にあいさつ、ペットとのふれあい、草花を育てる、愛でる
ことも効果があるそうですよ。自閉症やADHDの幼児に毎日タッチケアしてあげると落ち着
いていくという研究は実証済みということです。
三つめは、誰かの役に立つこと。
東日本大震災後の被災地でも、被災者は誰かの役に立つことで
レジリエンスを高めているという研究内容も示されています。ボランティア活動
はもちろん、いつもちょっとした親切や想いやりを心がける、「ありがとう」を言うなど、
誰かの役に立つことでレジリエンスが高まるなんて一石二鳥ですよね。
実は、助けられているのは自分自身なんですね。
私も子供達がやっと寝静まった真夜中に、辻井伸行さんのピアノで癒されながらこの記事を書いています。
少しでも皆さんの役に立てますように祈っています!!
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